「生命の木」という意味のこの木材は、世界で最も重く、世界で最も耐久性のある木材とされている。
樹高は3m程度、直径30~60cm程度しか成長しない。褐色~濃暗褐色でしばしば緑色を帯び、また暗色の縞がある。木肌は密で均一、木理は著しい交差木目である。リップルマークがある。触ると油状感がある。水中で熱すると内部から樹脂出てくる。この性質を用いて、スクリュ-のシャフトのベアリングとして大量に使用されていた。当時の造船にはなくてはならない木材であった。しかし現在では、金属加工機械での加工を要するほど硬く重いこの材の用途は全くなくなってしまった。奥地に住む原住民たちは身近にあるこのような硬い木材も燃料(薪)として使用している。このような貴重な材を燃料などに使用しないで、耐久性が求められる処で使用すれば、以前のような輝きをとりもどすでしょう。 |